循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン
Guidelines for Diagnosis and Treatment of Sleep Disordered Breathing in Cardiovascular Disease(JCS 2010)
【ダイジェスト版】
2 Marfan 症候群と睡眠時無呼吸
 Marfan症候群では,頭蓋・顔面骨格の異常により咽頭腔の虚脱(閉塞)が起きやすいことが報告されており,観察研究によりOSAとしてAHI > 5の頻度は32.8%~64%の報告がある.さらに,AHI の頻度は心エコーの大動脈径に正相関すること,OSAを合併するMarfan症候群に対してCPAP治療を導入することにより,大動脈径の増大が減弱するという症例報告もあり,今後,治療面からの検討が期待される.
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